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  • 認知症が「見える」講座! 認知症のホントを知って、介護に活かそう。
    こちらのページではNPO法人認知症ラボ理事長 尾崎純郎氏より、当サイト向けに寄稿していただいたHOTな情報をシリーズでお届けいたします。介護の現場で有効にご活用ください。

    Vol.50 つまずきのサポート
    Vol.49 病院に行きたがらない!?
    Vol.48 グループホームの選び方
    Vol.47 お泊まりデイ
    Vol.46 認知症は「脳の糖尿病」?
    Vol.45 矜持
    Vol.44 デイ+ショート+ホームヘルプ
    Vol.43 認知症の人? 認知症がある人?
    Vol.42 せん妄とは?
    Vol.41 成年後見制度
    Vol.40 認知症初期集中支援チーム
    Vol.39 共依存(きょういぞん)
    Vol.38 介護保険3施設
    Vol.37 幻覚、妄想、せん妄……
    Vol.36 あいまいな喪失
    Vol.35 認知症になると人格を失うか?
    Vol.34 いい医師vsそうではない医師
    Vol.33 精神科、神経内科、脳神経外科……
    Vol.32 予防できる認知症
    Vol.31 主(あるじ)は誰?
    Vol.30 もう「徘徊」と言うのはやめよう
    Vol.29 行方不明問題の行方
    Vol.28 誰が誰を介護する?
    Vol.27 介護のシゴトは「感情労働」
    Vol.26 ナラティブという世界
    Vol.25 桜、猫、電車……
    Vol.24 治る認知症 
    Vol.23 レビー小体型認知症の人の不便さを考える
    Vol.22 あなたはニセモノ!?
    Vol.21「認知症カフェ」ブーム!?
    Vol.20 同時に2つのことは難しい
    Vol.19 認知症の薬
    Vol.18 状況にそぐわない言動
    Vol.17 認知症の画像検査 
    Vol.16 増えるネグレクト
    Vol.15 病気の自覚
    Vol.14 場所よりも人 
    Vol.13 水面に出て息を吸い込む
    Vol.12 グループホームの今と未来
    Vol.11 若年期認知症という現実
    Vol.10 徘徊は症状?
    認知症の症状は、よく「中核症状」と「周辺症状」に分けて説明されます。

    中核症状とは、脳の器質的な障害から生じる症状です。「器質的」とは、脳が萎縮したり、脳の血管が詰まったり、神経細胞が壊れたりと、物質的・物理的な証拠が存在することを意味します。中核症状は、認知症になると必ず現れる症状であり、つまり認知障害全般を指します。具体的には、記憶障害や見当識障害、失行、失語などです。

    一方、周辺症状とは、中核症状に付随して現れる症状のことをいいます。たとえば、徘徊、暴力、異食、介護拒否などがこれにあたります。周辺症状は、中核症状と異なり、誰にでも現れるというものではありません。本人の性格や、そのときの心理状態、体調、環境、他者の対応などが誘因となって現れます。

    さて、周辺症状という言葉は、マイナスイメージがつきまとうため、最近使われなくなってきています。このマイナスイメージをより和らげ、進化させた言葉がBPSDです。behavioural & psychological symptoms of dementiaを元にした略語です。日本語に訳すと、「認知症に伴う行動と心理症状」となります。

    しかし、私たちはこの新しいBPSDという語を使うことについても、いまいちど立ち止まるべきでしょう。なぜなら、周辺症状がBPSDに取って代わっとしても、やっぱりそれは《symptom(症状)扱い》だからです。徘徊は症状でしょうか? 介護拒否は症状でしょうか? 違うはずです。認知症の人が歩き回ったり、外へ出て行ったりするのには、目的や気持ちがあります。人としてあたりまえの動機があります。傍からはそれがわかりにくいだけです。

    なぜ症状扱いがいけないかというと、症状というレッテルを貼ると、安易な医療の介入につながるからです。薬ではなく、認知症の人の心情を十分に想像し、対応や環境を適確にチューニングすることで、BPSDの軽減は可能な場合が多々あります。私たちはそのことをきちんと見据えるべきです。

    認知症に関して多くの誤解がはびこっている私たちの社会。はやくBPSDが死語になることを願うばかりです。
    2013/10/14 尾崎純郎 Ozaki Junro[NPO法人認知症ラボ理事長]
    Vol.9 真夜中の騒動
    Vol.8 「痴呆」から「認知症」へ
    Vol.7 「買ってはいけないものリスト」
    Vol.6 見えないものが見える!?
    Vol.5 あれから30年……
    Vol.4 三大認知症とは?
    Vol.3 認知症は疾患じゃない
    Vol.2 認知症にならない方法
    Vol.1 もの忘れ vs 記憶障害
    認知症スタジアム
    認知症について実に詳しく解説されています。
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